こんにちは!賢人(けんと)です。
2019年10月1日にインベスターズトラスト(ITA)が新商品を発表、および販売を開始した模様です。
その名も「MSCI Index」
ITAのことをご存知の方はなんとなくピンと来たかもしれません。
ITAの「S&P500 Index」と同じようなネーミング・・・
そう、新しい元本確保型商品が登場したのです。
MSCI INDEXとは
さて、早速今回の新商品を見ていきましょう。
わかりやすく、既存の「S%P500 Index」と比較しながら見ていきましょう!
商品名 | S&P500 Index | MSCI Index |
最低拠出金 | 年間2,400ドル〜 | 年間2,400ドル〜 |
投資期間 | 10年、15年、20年 | 15年、20年、25年 |
契約可能年齢 | 10年 18〜60歳 15年 18〜55歳 20年 18〜50歳 |
10年 18〜60歳 15年 18〜55歳 20年 18〜50歳 |
元本確保 | 10年目が終了した時点で支払額 100% 15年目が終了した時点で支払額 140% 20年目が終了した時点で支払額 160% |
10年目が終了した時点で支払額 100% 15年目が終了した時点で支払額 140% 20年目が終了した時点で支払額 160% |
選択可能インデックス | S&P 500 | MSCI EAFE |
死亡給付金保障 | アカウント評価額の101% | アカウント評価額の101% |
年間管理手数料 | 10年プラン 2.0% 15年プラン 1.7% 20年プラン 1.1% |
10年プラン 2.0% 15年プラン 1.7% 20年プラン 1.1% |
プラン手数料 | 毎月10ドル | 毎月10ドル |
資産管理手数料 | 毎月アカウント残高の0.125% | 毎月アカウント残高の0.125% |
クレジットカード手数料 | 無料 | 無料 |
解約手数料 | イニシャルユニット(初期積立期間)残存期間分相当額 | イニシャルユニット(初期積立期間)残存期間分相当額 |
ロイヤリティボーナス | 1〜10年目の拠出金7.5% 11〜15年目の拠出金7.5% 16〜20年目の拠出金5% |
1〜10年目の拠出金7.5% 11〜15年目の拠出金7.5% 16〜20年目の拠出金5% |
一部解約 | イニシャルユニット期間終了後、純現金価値2,400ドルを最低維持額として一部解約可能。一部引出しの最低額は600ドル。手数料はかからないが、元本確保が無効になる | イニシャルユニット期間終了後、純現金価値2,400ドルを最低維持額として一部解約可能。一部引出しの最低額は600ドル。手数料はかからないが、元本確保が無効になる |
はい!わかりやすい!
そう、商品構造はS&P500Indexと全く同じです。
違うのは1点だけ!
連動するインデックスがS&P500じゃなくてMSCI EAFEってだけです!
MSCI EAFEってどんなインデックス?
S&P500は、言わずもがなアメリカのS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。
S&P500というインデックスに投資をするということは、アメリカ経済に対して投資をするということと同意義に近いのです。
今や世界一の国であるアメリカ経済は長期に渡って成長を続けてきました。
途中で幾度も金融ショックで凹みを経験しつつも数年でしっかりと復活して成長を続けて来ました。
これまでの平均利回りは9%前後にも上ります。
日本でもだいぶ有名になってきたインデックスですね。
ネット証券(楽天証券やSBI証券)でS&P500に連動する投資信託へ投資をしている人も多いのではないでしょうか?
さて、じゃあMSCI EAFEってどんなインデックスなんでしょうか。
MSCIシリーズといえば、米国のMSCI Inc.が算出・公表する株価指数です。
日本で積立投資などをしている人の中には
MSCI KOKUSAI(コクサイ)
というインデックスを見たり聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
そう、そのインデックスを作っているのがMSCIです。
今回の新商品に連動するMSCI EAFEというインデックスもMSCIのつくっているインデックスで、これは
「米国およびカナダを除く先進国の大型および中型株式で構成される指数」です。
MSCI EAFE(AUG/2019)のファクトシートを見ていきましょう。
青い線が2004年から2019年のMSCI EAFEのパフォーマンスです。
おやおや、MSCI WorldやMSCI ACWIに負けているのがわかりますね。
そりゃそうです。
だって世界一の経済大国であるアメリカを除いた指数ですから。
どんな国で構成されているのか詳しく見てみましょう。
なんと2019年8月の時点では最も大きいウェイトを占めているのは日本です!
以前はイギリスだったんですけどね、ブリグジット問題の影響が多少出ているのかもしれません。
さて、ここで皆さんならこう思うのではないでしょうか?
と。
そうです。
ぶっちゃけ
意味ないです笑
いや、すこし過激に言い過ぎましたが、こんなのに投資するくらいならMSCI ACWIやS&P500に投資するわ!っていう感覚は概ね正しいです。
どんな人がこの商品契約するの?
おいおい、じゃあどんな人がこの商品求めてるんだよ
そう
こう感じる人がいらっしゃるのは当然です。
そりゃあMSCI EAFEのインデックスとしての魅力は、アメリカ経済を含めたインデックスに比べるとあまりないように見えるからです。
じゃあなんだってこんな商品が……
正直いうと初心者が手を出す商品ではありません。
でも、もし
海外積立や国内のネット証券会社などで資産運用をしている人がいたら
一度目を閉じて
あなたが既に投資しているものを思い出してみてください。
・
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・
・
・
気づいた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
地味に
アメリカ経済への依存度高いんじゃないですか?
例えば、
- 自分で国内のネット証券会社でS&P500に連動する投資信託に投資してたり
- 海外積立でアメリカ経済を含んだ運用になってたり
- 企業型DCやiDeCoで海外株式(アメリカ経済含む)で運用してたり
などなど
そう、なんだかんだ世界一の経済大国だから
みんな安心して
期待して
もうしっかり投資しているケースが多いのです。
つまり、このMSCI Indexという商品は、そんなアメリカ経済に対してしっかりと既に投資をしている投資家向けに開発された商品なのです。
普通に運用する分に関しては、まだしばらくは基軸通貨を有する経済大国としてのアメリカに投資して運用するのが真っ当だとは思いつつも
とはいえ、投資のポートフォリオの殆どがアメリカ経済依存になってしまうのを避けたい人にとって
元本確保というセーフティがついた状態でアメリカ経済以外に投資できるこのMSCI Indexというのはそれなりの魅力があるわけです。
まとめ
そんなわけでインベスターズトラスト(ITA)の新商品は、
MSCI Indexは、MSCI EAFEに連動する元本確保型商品なわけですが
これはポートフォリオの中を占めるアメリカ経済の割合が高いような人が
元本確保というセーフティを持った状態で
元本割れの可能性をほとんど排除して
投資先の分散ができるといった商品
という認識でいて大丈夫です。
だから、これまで投資や資産運用をしてこなかった人にとっては当然選択肢に入るようなものではありません。
しかし、既に投資や資産運用をしていて、
しっかりと王道な投資をしている人にとっては、
割と選択肢としてはアリな商品なわけです。
ここで、賢人のブログの読者さんであれば1つ思い出すことがあるのではないでしょうか?
そうプレミアトラスト(PA)のProvest PPの存在です。
ご存知の通りPAのProvest PPでは、
元本確保をつけた状態でS&P500以外のインデックスに連動されることが可能でした。
手数料に多少の違いがあるとはいえ、これでインベスターズトラスト(ITA)もプレミアトラスト(PA)と同じような環境が整ったということですね。
こうして、顧客のニーズに応えた商品や競合と争うように新しい商品が出てくるのは歓迎です。
今後も楽しみですね!
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