こんにちは賢人(けんと)です。
今回は、主に過去に契約した海外積立について解約?停止?など悩んだり困ったりしている人向けの記事です。
特に、過去に契約した海外積立商品で
- 支払いが厳しくなってしまったので減額を考えている
- もう何年も積み立てしているのに元本割れしている
- 契約してしばらくして減額してしまった
- すでに積立を停止している
- 解約しようか悩んでいる
なんて人は是非読んでみてください。
順に説明していきます。
1.まずは自分の状況を整理
この記事では、過去に契約した商品について悩んだり困っている人向けの記事です。
なので、おそらく皆さんが過去に契約した商品といえば、
- フレンズプロビデント(Friends Provident)のプレミア(Premier)
- ハンサード(Hansard)のアスパイア(Aspire)
- RL360(通称ロイヤルロンドン)のカンタム(Quantum)
あたりが多いのではないでしょうか?
他にもITAやMetis、コンヒルなんかを過去に契約した人もいると思いますが、おそらく上記3つが割合としては多いと思います。
賢人に問い合わせが来る頻度が高いのは最近だとフレンズとRL360ですね。
さぁ、過去に契約したということは、契約してから何年か経っているはずです。
ということは、契約時と現在では状況が異なっている可能性が高いでしょう。
ですので、まずは契約したときから自分にどんな変化が起きたのかをしっかり整理してみましょう。
特に
- 支払いが厳しくなってしまったので減額を考えている
- 契約してしばらくして減額してしまった
- すでに積立を停止している
- 解約しようか悩んでいる
といった悩みを持っている人は、多くの場合契約時に考えていた資産運用プランから大きく変化があったからこそ、減額や停止をしているわけですから状況を考え直してみてください。
2.選択肢を考えてみる
さて、では過去に契約した商品について悩んだり困っている人は、今後その契約をどう考えていくべきなのでしょうか。
これはもちろん、みなさんの収入状況や資産状況、そして年齢など状況次第で取るべき選択肢は変わってきますが、基本的に選択肢は3つです。
- 解約する
- 継続する
- 乗り換える
今回、過去に契約した商品について悩んだり困っている人で想定されるのは以下のようなケースです。
- 支払いが厳しくなってしまったので減額を考えている
- もう何年も積み立てしているのに元本割れしている
- 契約してしばらくして減額してしまった
- すでに積立を停止している
- 解約しようか悩んでいる
このうち
- 支払いが厳しくなってしまったので減額を考えている
- 契約してしばらくして減額してしまった
- すでに積立を停止している
- 解約しようか悩んでいる
この4つに関しては、すでに契約当時から現在までに何かしらの理由により、継続が難しくなったケースが想定されます。
本来であれば、そういう状況にならないような準備とプランニングをした上で契約を検討すべきです。
が、残念ながら海外積立における紹介者全員がそうした正しい金融知識をもっているわけではありません。
過去に契約してしまったものはもうどうしようもありませんから、今できる最善のことをやっていきましょう。
こうした人が検討すべき選択肢は主に「解約する」か「乗り換える」です。
今回例に挙げた
- フレンズプロビデント(Friends Provident)のプレミア(Premier)
- ハンサード(Hansard)のアスパイア(Aspire)
- RL360(通称ロイヤルロンドン)のカンタム(Quantum)
は、どれも初期口座と貯蓄口座の2つの口座を持つタイプの海外積立商品です。
この記事でも書きましたが、減額や停止はこれらの商品の手数料効率を悪化させます。
その悪化具合に関してはもちろん経過年数や減額する額によっても変動しますが、悪化することに間違いはありません。
仮に0.5%〜1%程度の変化であったとしても、10年以上の運用期間となる積立投資においてはこの差は複利効果によって非常に大きくなっていきます。
となると、減額や停止をして不利な状態で継続するという選択肢は考えにくく「解約する」や「乗り換える」が現実的なところです。
一方で、
- もう何年も積み立てしているのに元本割れしている
このケースの人の場合のみ、「継続する」という選択肢が出現します。
なぜなら、支払能力などに問題なく、減額や停止による手数料負担の悪化もしていないいわゆるキレイな状態の商品なので、IFAの移管や運用方針などの改善によって状況の改善が見込めるからです。
しかし一方で、状況によっては以前は無かったより良い商品への乗り換えも効果的です。
3.乗り換えとは
先程の選択肢に登場した「乗り換える」というのはどういう選択肢なのかを説明していきましょう。
画像の奥にずいぶんと懐かしい新幹線が見えますね。
賢人はあまり鉄道には詳しくないので、これがそれぞれ何年ごろに走っていた新幹線なのかはわかりません。
しかし、少なくとも今は走っていない古い車種であるということはわかります。
私達の周りの物は、技術の発展によってどんどん新しいものへと変わってきました。
新幹線であれば、より快適に、より安全に、より速く。
車であれば、より快適に、より安全に、より省エネに。
洗濯機であれば、より効率的に、よりキレイに、より省エネに。
人類は常に色んなものを進歩させてきました。
そしてこれは乗り物や家電だけの話ではありません。
そう、金融商品だって同じです。
今回例に挙げた海外積立においてもどんどん変化してきたのです。
手数料は安くなり、元本確保という機能のついた商品も登場してきました。
そう、つまり「乗り換える」という選択肢は、より良いものに乗り換えるということです。
今回は、ITAのエボリューション(Evolution)という商品とRL360のカンタム(Quantum)という商品を例に比較してみましょう。
まずは各商品に設定されている手数料とボーナスを見てください。
RL360 カンタム(Quantum)
ファンド管理費 | 口座全体の時価総額から0.125%/月 |
---|---|
初期口座手数料 | 初期口座の時価総額に対して0.5%/月 |
プラン手数料 | 8ドル/月 |
解約手数料 | 残存年数と初期口座の評価額に対して該当パーセンテージで計算(8%~91.5%) |
ロイヤリティボーナス | 10年以上経過後、毎年時価評価額の2.5%+(経過年数-10年×2.5%) |
初期口座ボーナス | 積立金額51,000円(480ドル)以上が対象 初回積立金に加算され初期口座に入る5~9年プラン 0 10~14年プラン 1.5ヶ月分 15〜19年プラン 3ヶ月分 20〜24年プラン 4.5ヶ月分 25年〜プラン 6ヶ月分 |
追加配分 | 月額90.000円(850ドル)以上が対象
$850〜101% |
ITAのエボリューション(Evolution)
年間管理費 | 積立総額に対して 1〜10年目 1.9%/年 11年目〜 0.35%/年 |
---|---|
資産管理手数料 | 時価総額に対して0.125%/月 |
プラン手数料 | 7ドル/月 |
解約手数料 | 解約時の残存契約年数に基づく年間管理手数料と同額 |
ロイヤリティボーナス | 1年目〜10年目:拠出金の7.5% 以降5年毎に5% |
追加配分 | 1,200-1,799ドルの場合 100% 1,800-3,599ドルの場合 101% 3,600-5,399ドルの場合 102% 5,400-7,199ドルの場合 103% 7,,200-13,499ドルの場合 104% 13,500-ドルの場合 105% |
見比べてもらうとそもそも商品構造が違う上に何に対してどのような手数料がかかるのかが異なるため手数料の比較ができないことがわかりますね。
海外積立の手数料に関しては以下の記事も参考にしてみてください。
さて、手数料の単純比較ができないので
- 500ドル/月(年間6,000ドル)
- 期間は25年間
- 運用は年利9.5%
を想定して計算してシミュレーションで比較してみます。
長くなるので年次の推移は省略しますが、25年間の総積立額150,000ドルに対して平均年利9.5%で運用された場合
カンタムでは、418,000ドル
エボリューションでは、451,498ドル
になります。
これが手数料の差です。
25年間で5万ドルの差。
日本円にすると550万円前後の差が生まれるのです。
カンタムの場合、手数料は25年間での実質平均負担手数料は3%/年程度
エボリューションの場合、手数料は25年間での実質負担手数料は1.9%/年程度
です。
つまり、手数料の高い商品を解約して手数料の安い商品を契約し直すというのが賢人の言う「乗り換え」です。
当然、乗り換え先が海外積立である必要は全くありません。
つみたてNISAでインデックス投資でも良いと思います。
ぶっちゃけ、S&P500のリターンを超えてるIFAってほとんどないですからね^^;
4.解約手数料について
そうはいっても途中で解約したら解約手数料がかかって損しちゃうんじゃないの?
そう海外積立において途中解約する場合は基本的に解約手数料が発生します。
基本的に契約してから10年以内に解約する場合は、IFAの運用が良い場合を除くと元本割れする可能性が非常に高いのです。
つまり、今回の過去に契約した海外積立について悩んだり困ったりしている人
の場合はほぼ確実に元本割れすることになります。
じゃあ、続けるしか無い……
というわけにはならないのです。
なぜか?
その損失は十分取り返せるからです。
むしろ、乗り換えないと本来であればもっと増やせていたはずのお金を損してしまうということにもなります。
機会損失というやつです。
例えば、先程のITAのエボリューション(Evolution)という商品とRL360のカンタム(Quantum)の比較
- 500ドル/月(年間6,000ドル)
- 期間は25年間
- 運用は年利9.5%
を想定して計算してシミュレーションでは、25年間で5万ドルの差がでることがわかりました。
日本円にすると550万円前後の差です。
これは言い換えると
カンタムを契約したままでは、本来得られるはずだった550万円を得ることができず手数料として無駄に支払ってしまうということですよね。
さらに言い換えると
カンタムを解約したときに550万円以下の損失を仮に出したとしても手数料の安い商品に乗り換えることで取り返してもさらにお釣りが来るということです。
まとめ
過去に海外積立を契約して困っている人や悩んでいる人は是非「乗り換え」を検討してみてください。
ただし、この乗り換えは万人に当てはまるわけではありませんし、乗り換え先は人によって異なるでしょう。
乗り換えるということは、積立を再スタートするということです。
つまり年齢が高かったりするとこの「乗り換え」が最適解とか限らないのです。
ですので、過去に海外積立を契約して困っている人や悩んでいる人は
とりあえず賢人に相談してください。
相談するときは
- 契約している商品
- 契約しているIFA
- 契約した時期と契約した金額
- 途中で減額や停止などしたか
- 契約者の年齢
- 現在の口座状況(プラスかマイナスかなど)
分かる範囲で構いませんので合わせて教えてください。
少しでも良い状況に持っていけるよう一緒に頑張りましょう。
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